デザイナーであれば、かっこいいデザインをしたい。そう思うのは当然のこと。しかし、かっこいいデザインがすべて良いデザインか?と問われればあながちそうとは言えないもの。ビジュアル的に目を引く素敵なデザインでもそれが目的を達成していないのであれば、良いデザインとは言えないですよね。クライアントはあなたにかっこいいデザインをしてもらって満足はしません。あなたに依頼したデザインが集客や購入へとつながってこそ、お金を支払う価値が生まれるのです。
では、どうしたら良いデザインができるのか?そこに正解はありませんが、まずは押さえておきたいポイント5つをご紹介します。
1.余白をつくる
「あ~余白ね」と思った方。ずばりそうです。余白を活用するというのは、多くのデザイナーがわかっているはず。でも実際のところ余白をうまく扱えていますか?わかっていることとできることには大きな差があります。わかっているけれど、やってみるとイマイチという方は、しっかりと自分の中に落とし込めておらず扱いきれていないので、目をつぶってでも使える武器と言えるまで磨きましょう。
2.文字で遊ぶ
特にタイトル周りなどで使用する文字(テキスト)に対して、フォントをそのまま利用するのではなくシェイプ化して、より印象的でメッセージ性が高められるような表現を心がけましょう。
3.線を操る
タイトル周りや全体のバランスなど、なんだかちょっとスカスカなんだよな~というときに、うまく線を扱えるとデザインに締まりができます。邪魔にならずに過度な装飾でもないという非常に絶妙なバランスが必要ですが、線を引くことで要素を明確にしアイキャッチにもつながります。
4.意外性を加える
レイアウトを考えるとき、どうしても四角形で考えてしまいがちですが、あえて納まりの悪い形で写真を入れてみると洗練された印象を与えることができます。その形状に意味がある方が良いですが、ターゲット層に合った形は何か?をイメージして配置してみるとより効果的なデザインになりますので、取り入れてみてください。
5.バランスを崩す
紙面のレイアウトにおいてあえてバランスを崩すという手法があります。デザインの三原則を無視するような方法ですが、あえて意図的に不均衡なバランスで配置することにより、デザイン性を強く印象付けることができます。またその躍動感によって、見る人の心までも動かすようなインパクト、バランスの悪さからの良い意味での違和感を表現することで、目にとまる広告として印象を与える効果も発揮しやすいのが特徴。ただし、やりすぎや本当のバランスの悪さが露呈するとただダサいデザインになってしまうので注意が必要です。
最後に
このように、かっこいいデザインというのは正解のないもので、見る人によって好みは違います。ただし、良いデザインといいうのには共通点があり、そのデザインにより「結果が出ること」。つまりはクライアントが求める結果へとつながるツールの役割を担えば、それは良いデザインであると言えるようになります。ただのデザイナーのエゴではなく、結果へつなぐ良いデザインを目指して頑張ってください。