説明が上手い人が気をつけている7つのこと

説明が上手い人が気をつけている7つのこと

誰かに思いを告げることは案外むずかしい。

皆さんも幾度も経験があるのではないでしょうか?友人や家族、恋人や仕事の中でも、こちらが意図することをきちんと伝えているつもりでも、相手になかなか伝わらないというもどかしさ・・・。

人は「言葉」を使い意思疎通を図れるように進化をしてきましたが、「言葉があるからこそ、伝わらなくなってしまったということ」ということもあるような気がしています。

それでも、「人には自分の気持ちを相手に伝えたい。理解してほしい。」という本能を持っています。では、自分の考えや気持ちを相手に伝えることが得意な人、なぜか説明が上手い人は、どのようなことを意識して話をしているのでしょうか?今日はそんなことを考えてみました。あくまで個人の見解なので、人それぞれ大切にしていることは違うと思うので、ひとつの指標にしてみる程度で取り入れてみてください。



1.相手の言っていることに耳を傾ける

説明が上手い人は、トーク技術云々何よりもまず、「相手の話を聞くのが上手い」もの。相手が発する言葉の中に、言語化されない“本当に言いたいこと=本質”を見抜く力を持っています。

話し上手は聞き上手」という言葉もありますが、人の話を聞くのが上手い人は親しみを持たれやすく、意見を言いやすい。そして、話を聞いてもらいやすい人間関係を築けるような信頼を生み出していけるのでしょう。

2.シンプルに伝える

相手に伝えたいことがたくさんある場合でも、できる限り要点をシンプルに話すことが重要になります。あれもこれもと詰め込まれた話は、要点が不明瞭になりがちで、どうでも良いポイントばかり伝わってしまったり、大切な部分が結局伝わらないという結果に終わってしまうことがあります。話を聞いていて、何を言いたいのか良くわからないな~と感じる場合、そもそも話し手自身が「自分が何を伝えたいのか」をまとめきれていないケースが多いもの。

典型的なタイプは、何も考えずに時系列であらすじを話してしまう人。そういった話が単純に長いだけだと、相手が飽きてしまうのも当然のことです。それにより、最終的に、聞き手がほとんど聞いていないという事態にもなりかねません。

「A:あの時○○って言いましたよね?」
「B:いや、そんなことは聞いてないよ・・・。」

ということもチラホラありますよね・・・。

3.結論から話をする

言いたいことは先に述べる。後からその根拠は話せばいい。

説明を聞いている相手は、自然と相手の話の結論はどこなのだろう?と、ゴールを探してしまうものです。いつまでもあらすじを話されてしまうと、「結局この人は何が言いたいのだろう?」「この話は、どこに着地するのだろう?」そんなことを説明を耳にしながら、頭で考えてしまうのです。そして、いつまでも方向性の見えない話に、苛立ってしまったり飽きてしまうこともあるので注意しましょう。

4.感情論を入れない

何かの商品説明などでもそうですが、商品自体の特徴や機能説明の中に、話し手の「主観」があまりにも入り過ぎたものは、聞いている方からすると傲慢に感じてしまったり、偏った主張にしか受け取れないことがしばしばあります。もちろん、実体験による感想や意見もリアリティを生み出すことはありますが、主観に頼りすぎない客観性もきちんと踏まえた説明で、フラットに聞き手に耳を傾けてもらうことが、伝えたいことを素直に聞いてもらうには大切なことのひとつになります。

5.自分は自分、相手は相手という前提で話をする

自分にとっては当たり前の常識も、聞いている相手にとっては初めて耳にすることである場合も数多く存在します。「自分ならば理解できるから、ここは説明しなくても良いだろう。」という基準で話をするのではなく、相手がきちんと同じ目線で認識し、話を理解しているか?を確認しながら話を進めていくことで、それぞれの認識違いを防ぐことができるようになります。

6.聞き取りやすい声質・声量で話をする

相手にきちんと聞こえるようにというのは、「大きな声で話せばいい」ということでもありません。一対一の中で、近距離や密室という環境のもと、必要以上に大きな声で話をされてしまうと威圧と受け取られ、却って相手を不快にさせてしまうことがあります。基本的には、相手の声量に話し手が合わせること。聞き手のテンポに話し手が合わせること。その中で話の主導権を握り、聞き手の意識を誘導していくこと。そういった“相手を思いやる気持ち”という基本的なことがここでも大切なことになってくるでしょう。

7.難しい言葉は使わない

仕事の話になるとついつい出てしまいますが、「専門用語」や「略語」、また必要以上に横文字などを使わないことを心掛けましょう。説明の中で、人は意味の理解できない物事が突如出てきてしまうと、その話が少し他人事に感じてしまったり、距離を取ってしまう習性があります。

このような話し方という、生活する上で大切なコミュニケーション能力ですが、学校で先生が教えてくれるわけでもなく、個別授業があるわけでもありません。子供の頃に、友達や大人たちと関わる中で自然に身に付けていく術のひとつになりますが、大人になってから話をすることが、上手いかそうでないかで大きな差が生まれてきてしまうのも事実です。

出来れば学校教育に必須科目として、話しの仕方や説明の仕方など、大人になって確実に役に立つことなので組み込んでみたらいいのにな~と思っています。

誰でも急に話し上手になれるわけではありませんが、誰かの話を聞いたり、本を読んだりする際に話し手の人がどのように相手に伝えようとしているのか?そういったことを少し気にしてみると、面白い発見があるのではないでしょうか。

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