WordPressを使ってサイトを構築する際に、本番環境のサーバーにアップロードするのではなく、ローカル環境動作テストと安全性を確認しておいた方が良いでしょう。ローカル環境を構築する方法は、Windowsの場合「XAMPP」というフリーソフトを利用するやり方が一般的になっています。
XAMPPってなに?
XAMPPとは、Apatch(Webサーバー)、MySQL(データベース)、FileZilla(FTP)、Mercury(メールサーバー)をパッケージしたフリーソフトのことで、Windows、Linux、Mac OS X、Solarisに対応しています。
XAMPPをインストール
まず、XAMPPのサイトから最新版をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、「Setup」画面を開き、「Next」ボタンをクリック。
「Select Components」ですべてにチェックを入れ「Next」ボタンをクリック。
インストールするディレクトリは、デフォルトの「C:¥xampp」に設定します。
「BitNami for XAMPP」のお知らせが表示されます。これを利用すると、WordPressを公式サイトからダウンロードする手間を省いて、簡単に設置することもできます。今回は、手動でWordPressをインストールすることにして、チェックを外して「Next」ボタンをクリック。
「Installing」画面が起動し、
インストールが完了したら、
「Finish」ボタンをクリックするとコントロールパネルが立ち上がります。
XAMPPの設定
コントロールパネル画面から、Apatch、MySQL、Filezillaの「Start」ボタンをクリック。
Filezillaの設定
Filezillaを設定することで、FTPが利用可能になりWordPressのプラグインを管理画面からインストールできるようになります。Filezillaの横の「Admin」ボタンをクリック。
「Connect to Server」ダイアログで「OK」をクリックしサーバーに接続、
立ち上がった画面で左から4番目のアイコンをクリック。
「Users」画面の右側「Users」で「Add」をクリックし、FTPのアカウントを設定します。今回は「wordpress」というアカウントにしておきます。
次に、「password」にチェックを入れ、追加したアカウントのパスワードを任意で設定します。
ホームディレクトリの設定
「http://localhost/wordpress/」でアクセスすることを前提とすると、htdocsディレクトリの下に「wordpress」ディレクトリを作成しておきます。
次に、左側「Page:」から「Share folders」を選択して「OK」をクリックし、
先ほど作成した「wordpress」フォルダを選択します。
セキュリティ設定
ブラウザのアドレスバーに「localhost」を入力しアクセスし、「日本語」をクリック。
表示されたXAMPPの管理画面の左にある「セキュリティ」をクリック。
すると、XAMPPセキュリティが立ち上がりステータスが確認できます。デフォルトでは、3つの項目が「要注意」となっているので、ここを安全な状態にする必要があります。下部に表示されているURLをクリック。
MySQLとXAMPPのディレクトリの制限
任意のパスワードを入力し、「パスワードを変更しました。」ボタンをクリックすればMySQLのrootパスワードが変更されます。
次に、XAMPPのディレクトリにベーシック認証の制限を入れます。この部分は、設定している人が少ないようですが、社内でXAMPPをインストールしたマシンを共有にしている場合は、設定した方が良いでしょう。ユーザー名とパスワードを入力し、「安全なXAMPPディレクトリを作成してください。」ボタンをクリック。
XAMPPセきゅティ画面に戻り、ステータスがすべて「安全」になっていることを確認します。
phpMyAdminの認証
次に、「http://localhost/phpmyadmin/」にアクセスし、phpMyAdminの認証を行います。
ユーザー名は「root」、パスワードは「先程設定したMySQLのパスワード」を入力してログインします。
データベースを作成
WordPressに必要なデータベースの作成を行います。phpMyAdminのホーム画面で「データベース」タブをクリック。
「データベースを作成する」で任意の名前を入力します。プルダウンで「utf8_general_ci」を選択し、「作成」ボタンをクリック。
今回は「wordpress」という名前のデータベースを作成します。
データベースのユーザを作成
ユーザタブを選んで、「ユーザを追加する」のリンクをクリック。
ユーザ名は「任意」、ホストは「ローカル」、パスワードも「任意」
ユーザ専用データベースは、ユーザ名と同じ名前のデータベースを関連付けすることができますが、今回はチェックしません。グローバル特権は、「データ」と「構造」のみ、すべてチェックを入れます。
「管理」はwordpressのインストール、動作には必要ないので今回はチェックを外します。最後に「ユーザーを追加する」ボタンをクリック。
これでWordPressをインストールするためのデータベースの準備が完了になります。
お疲れ様でした。