phpをそこまで詳しく知らないWebデザイナーさんでも、Webサイト制作でちょこっとphpを組み込んで作れちゃう。そんなことから初めてみればphpも身近に感じられるかもしれませんね。ということで、まずは簡単に出来るものをやってみました。
1.決まった時刻によって表示内容を切り替える
例えば、イベントページで、ある決まった時刻まで応募を受け付ける場合などに使えたりします。
▼例1▼
2013年12月31日の23時59分59秒まで、応募を受け付ける「応募はこちら!」というリンクを表示し、それ以降は「イベントは終了致しました。」とテキストを表示してみます。
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<?php //現在時刻が終了時刻よりも前であれば… if (time() < strtotime("2014-01-01 00:00:00")) { echo "<p><a href="#">応募はこちら!</a></p>"; //現在時刻が終了時刻よりも後であれば… } else { echo "<p>イベントは終了致しました。</p>"; } ?> |
time() 現在のUnixタイムスタンプを取得します
strtotime() 年:月:日 時:分:秒を取得します
※3行目で、「現在時刻」と「指定時刻」を比較しています。
▼例2▼
2014年01月01日に応募をスタートし、2014年02月01日に応募受付を終了する場合
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<?php // 応募期間を指定 if (time() >= strtotime("2014-01-01 00:00:00") && time() < strtotime("2014-02-01 00:00:00")) { echo "<p><a href=\"#\">応募受付中!</a></p>"; // 応募期間外の場合 } else { echo "<p>応募期間は1月1日~2月1日迄です。</p>"; } ?> |
2.各ページに共通のヘッダーやフッターを読み込む
Webサイトを制作する上で、複数のページで共通のヘッダーやフッターがある場合、特定の場所を修正する作業が必要な際にすべてのHTMLをそれぞれ修正することは大変な手間になりますので、そういった際に便利です。そこでヘッダーやフッターを1つのファイルにまとめておけば修正作業が簡潔に行えます。
header.htmlとして用意
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<div id="header"> <p id="logo">#headerに記述した内容を読み込みます。</p> </div> |
footer.htmlとして用意
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<div id="footer"> <p class="copyright">© 2010-<?php echo date("Y"); ?> morobrand reco All Right Reserved.</p> </div> |
index2.phpとして用意
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<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>サンプルHTML</title> </head> <body> <?php include "header.html"; ?> <?php include "footer.html"; ?> </body> </html> |
URLを「.html」のままでphpを使いたい場合
URLを拡張子を変更せずに「.html」でphpを使いたいという場合はApatchの機能を使って出来るようになります。まず、下記の1文を「htaccess.txt」などのファイル名で保存します。
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AddType application/x-httpd-php .htm .html |
そのhtaccess.txtをFTP等でサーバーのトップページの「index.html」と同じフォルダにアップロードします。そして、名前を「.htaccess」に変更します。
以上の作業で「.html」や「.htm」のファイルでもphpが使用可能になります。
※レンタルサーバーによって、この方法でうまくいかない場合や設定が出来ないことがありますので、詳しくはご利用中のレンタルサーバーの解説をご確認ください。
その他にPHPで出来ること一例
- メールフォームを作成し、HTMLのフォームから送られてきた文字列を整形してメールを送信
- 他サイトから情報を取得し表示
- ECサイトの作成
- WordPressカスタマイズ
PHPの知識を身に付けることで、様々なことが出来るようになります。プログラム言語ではありますが、苦手意識を持たず楽しみながら学んでいけたらいいですね。まずは、その入り口として今回がきっかけになればと思います。