Illustratorで、線幅ありのテキストを作成した際に、線幅を数値で指定したままだと「拡大/縮小」するとテキストと線幅のバランスがおかしくなってしまいます。テキスト自体にアウトラインをかけるのはもちろんですが、線幅に対してもアウトラインをかける必要があります。このように文字の線幅までのアウトラインを取る方法をご紹介致します。
サンプルを見ながら確認していきましょう。
1.テキストを入力
まずは対象となるテキストを入力します。今回は「OUTLINE」という文字を入力しました。
2.線枠を追加
[1]で入力したテキストに線枠を追加します。サンプルでは「10px」追加しました。
3.テキストのアウトラインを作成
[2]で入力したテキスト全体を選択し、右クリック→「アウトラインを作成」をクリックします。
すると下図のようなパスになり、
塗りの部分の外側に対してアウトラインがかかります。
4.パスのアウトライン
次に全体を選択した状態で「オブジェクト」→「パスのアウトライン」をクリックします。
すると先程よりも細かいパスとなり、線幅の外側までのパスが表示されているかと思います。そうしたら、右クリック→「グループ解除」をします。
そして、どれかひとつテキストを選択しさらに右クリック→「グループ解除」をします。
「グループ解除」ができたら、テキストの塗りの部分のみを選択し直し、右クリック→「重ね順」→「最前面へ」をクリックします。
この作業をテキスト分繰り返し下図のようにします。
5.パスファインダで合流
すべてのテキストの「重ね順」を変更したら、全選択をして「パスファインダ」→「合流」をクリック。
これで、内側の「塗りの部分」と外側の「線幅」の部分の両方のアウトラインが取れた状態になります。
確認
試しに右クリック→「グループ解除」をしてみます。
そして、「塗りの部分」と「線幅」の部分をずらして見ると下図のようになっているかと思います。
このように、それぞれのアウトラインを取ることで「拡大/縮小」してもそれぞれのバランスが崩れないで変形が可能になります。
Illustratorにあまり慣れていない方の参考になればいいのですが・・・。