「プロンプト」とは、ChatGPTに対し自分が入力する指示や質問のこと。このプロンプトをどう入力するかでChatGPTからの回答は大きく変わってくきます。そしてこのプロンプトには代表する型があるので、型をもとに質問や指示の内容を考えていけば欲しい回答への近道かもしれません。参考までに紹介しておきます。
まずはじめに、プロンプトを構成する大事な4つの要素があるので確認しておきましょう。
① | 指示 | 文章作成や提案、翻訳など実行してほしいタスクや命令を入力 |
② | 文脈 | 命令に関する前提条件や情報を明示する |
③ | 入力データ | 必要な数値や情報、キーワードなど回答に必要な場合は添える |
④ | 回答形式 | 出力する文字や言語、形式などがある場合は指定する |
まず、ChatGPT何をしてほしいのか?「提案」なのか「翻訳」なのか「文書作成」なのか?内容やジャンルはあれど、最終的に何をしてほしいのかを明確に指示しましょう。
また、回答を出してもらうにあたり、前提として決まっていることがあればそれを伝えるなど、最低限必要な情報や数値がある場合は先に入力しておきます。
回答してもらう形式として、文章の羅列で良いのか、グラフにして欲しいのか、プレゼン資料にしてほしいのかなど、どのような形式で回答をしてほしいのかがあればそれも指定するようにします。
プロンプトの代表的な型5つ
01|Zero-Shotプロンプト
「Zero-Shot(ゼロ ショット)プロンプト」は、前提条件や事前情報を出さずに、質問や指示のみを入力する方法です。何かに偏った情報ではなく、広く一般的な回答をまずは必要とする場合に用います。
質問や指示のみを入力する
一般的な社員交流施策が提案されます。
さらに細かい条件がある場合、社員の年齢層や支社の数、部署ごとなど、この指示をベースに事前情報や条件を追加して再度質問してみましょう。
02|Few-Shotプロンプト
「Few-Shot(ヒュー ショット)プロンプト」は、あらかじめいくつかの具体例を提示することで、結果の導き方を学習させるプロンプト方法です。具体例が多いほど精度の高い回答が得られる可能性があります。
具体例を複数提示する
いくつかの前提条件と、要望する例を複数提示することで回答の精度は変わってきます。あまり複雑すぎる条件は混乱の種になりますが、希望する指示があるのであれば記入してみましょう。
03|CoTプロンプト
「CoT(チェーンオブソート)プロンプト」とは、与えられた指示に対してどう処理していくのか思考の手順を示す方法です。具体的な手順を提示することで手順に従った回答が得られます。
必要な手順を提示する
最低限の情報として、社員数と社員の所在地、出発地として新宿を想定し二泊三日で指示を出します。
また、提案の手順として1.候補地を3つ出してもらい、2.プラン内容、3.予算感を出してもらいます。
04|Zero-Shot CoTプロンプト
「Zero-Shot CoTプロンプト」は、あらかじめ情報を与えずに、回答に至るまでの手順も出力するように指示を出す方法です。
手順を考えるように指示をする
個人の能力、貢献度、姿勢、影響力をそれぞれ細分化し、1~5評価を付けていくテンプレートを作成してくれました。
05|ToTプロンプト
「ToTプロンプト」は思考の木(Three of Thoughts)という意味で、指示から回答までの間に「評価」を挟むことで軌道修正ができる方法です。
指示や質問を入力する
まずはこれまで通り、してほしいこと(人事考課シートの作成)を入力し、何を評価軸にするかを明記、そして必要な項目と基準を手順に沿って考えてもらいます。
手順を自己評価させる
一旦、提案してもらった哀回答に対してChatGPTに再度自分で回答を評価してもらいます。その際は、どのような基準で再評価をするのかを指定します。
ChatGPT自らが回答した内容に対して、より明確な指示を追加したうえで回答に対する評価をしてもらうことで、より精度の高い回答が得られるようになります。