Web制作をはじめた人が出くわす「ん?」をすっきり解決!
Webデザイナーと言っても、サイトの見た目を作るだけではなく、サーバーやドメインに関しても知識が必要になってきます。PC作業好きだけど、PC知識はちょっと自信ない…って言う人もいるんじゃないでしょうか?そんな方に、いまさら聞きづらい「マルチドメインって何?」という疑問をスッキリしておきましょう。
簡単に言えば、マルチドメインとは…
ひとつのサーバーで複数のドメインを管理すること!
掘り下げて確認すると・・・
ドメインって何?
まず「ドメイン」とは、ネットワークに接続している、あるコンピュータの場所を示すインターネット上の「住所」のようなものになります。
例えば、YAHOO!JAPANで見てみると、「http://www.yahoo.co.jp」の「yahoo.co.jp」の部分がそれに当たります。
これは、インターネット上における住所になるので、世界にひとつしかありません。
上記の「yahoo.co.jp」は、既にYAHOO!JAPANが取得し利用しているため、他の人が同じドメインを利用することは不可能になっています。このドメインは、基本的に誰でも購入・取得することが出来ますが、単純に先着順になっているので、先程のYAHOO!JAPANのように後から重複するドメインを取得することは出来ません。
そして、今回の「マルチドメインって何?」という疑問ですが、レンタルサーバーを契約しようと思ったときなどに、サーバー比較をしてみると「マルチドメイン対応!」や「マルチドメイン無制限!」などの項目が見られます。
もちろん、マルチドメイン無制限!なんて言われると何だか良いことなんだろうな。という印象があるかと思いますが、そもそもマルチドメインって何なの?ってことになると、その良さがわからないので理解しておきましょう。
マルチドメイン対応ってどういうこと?
「マルチドメイン対応とは何?」例えばAさんが3個の「ドメイン」を持っていると仮定します。
- multi-domain.com
- multi-domain.net
- multi-domain.info
それぞれ、別々のサイトを3つ作成しようとした場合に、ドメインごとにサーバーを用意する必要があります。
multi-domain.com | Aサーバー |
multi-domain.net | Bサーバー |
multi-domain.info | Cサーバー |
しかし、このように個別にサーバーを契約すると、3つのサーバー利用費がかかります。
金銭的に3つのサーバーを契約するのは、負担が大きくて困る!などの理由により、できる限り安くサイト管理したい場合、「3つのサイトを1つのサーバーにまとめることができます。」このことを「マルチドメイン対応!」と言います。
先程の例で見ると、
multi-domain.com | Dサーバー |
multi-domain.net | Dサーバー |
multi-domain.info | Dサーバー |
という関係性になり、3つのサイトを“Dサーバー”というひとつサーバーのみで運営することができるということになります。
メリットは?
1.管理が楽になる
上記の説明にあったように、レンタルサーバーを1つ借りるだけで複数のサイトを管理することができるので、1つのサーバー内で3サイトの管理が完結します。
2.コストが軽い
ドメインごとにサーバーを借りなくて良いので、金銭的負担が軽く済みます。
3.無駄を有効活用できる
運営するサイトにもよりますが、1サイトでは余ってしまうサーバーの無駄な容量を極力減らすことができます。
わかりやすい点で言うと、以上のようなメリットがありますが、もちろんデメリットもあるのできちんと確認しましょう。
デメリットは?
1.容量が重くなりアクセスが遅くなる
単純に1つのサーバーに3つのサイト分のデータを格納するので、単独でサーバーを用意する場合に比べてサーバーにかかる負担は大きくなります。そのことにより、3つのサイトが重くなる可能性が出てきます。途中でプラン変更などの必要性も出てくる可能性があります。
2.リスクは大きくなる
サーバー障害などにより問題があった場合、3つすべてのサイトが表示されない!などの問題がないとは言い切れません。個別でサーバーを利用すれば、どれかひとつのサーバーに問題があった場合でも、他の2サイトに影響はありませんので安心感があります。
このような観点から、マルチドメイン形式にするのか?個別のサーバーで管理をするのか?きちんと検討し、利用することが大切になってきます。
ここまで読んで頂けたら、マルチドメインって何?っていうのが少し理解できたかな~と思います。もちろん、マルチドメインに対応しているサーバーを利用しても、それを利用するかしないかは自由ですので、検討の上活用するかしないかは決定すれば良いでしょう。