Photoshopの生成拡張機能の使い方とアイデア

Photoshopの生成拡張機能の使い方とアイデア

Photoshopには「生成拡張」と「生成塗りつぶし」という便利な拡張機能が実装されています。今までスキルが必要だった合成処理などが誰でも簡単に出来るようになりました。今回は「生成拡張」機能について使い方とアイデアをご紹介していきます。

  • クライアントから提供された画像素材が使いにくい・・・
  • 素材画像やイラストを探したけれどレイアウトがしにくい・・・

など、決まった画像やイラストを使ってデザインをする必要がある際に、ひと工夫することで使いにくい画像の悩みを解決してくれますので、かなり実用的な機能になります。

 

「生成拡張」は、Photoshopの「切り抜きツール」を使用して、カンバスサイズを広げた際にできる余白部分を元画像を参考に自然に生成する機能です。

縦配置のチラシを作りたいんだけど画像が横写真しかない!
そんな時は「生成拡張」機能で縦長の画像を生成しよう。

1.素材画像を用意する

まずは拡張したい画像をPhotoshopで開きます。

まずは拡張したい画像をPhotoshopで開きます

2.切り抜きツールで画像を拡張する

切り抜きツール」を選択し、上のポイントをドラッグして画像を広げます。
その際に「比率」は空欄で、「塗り」は生成拡張を選択し「〇」で確定します。

切り抜きツール

3.生成拡張する

「生成拡張」パネルが表示されますので、プロンプトは空欄のままで「生成」ボタンをクリックします。

生成拡張パネル

すると「生成中」のバーが表示されますので待ちます。

生成中

4.生成拡張が完了

すると余白部分に新たに画像が生成されました。

生成拡張が完了

木の伸び具合や、後ろの木の感じなど自然に拡張されました。

5.バリエーションを確認する

プロパティパネル」のバリエーションを確認すると、他に2つの画像が生成されています。

プロパティパネルのバリエーションを確認

3つの中から好みのものを選んで使えるようになっているので、チェックして選びましょう。

3つのバリエーションから選ぶ

もし、3つともしっくりこない場合は再度「生成」ボタンで再生成してくれます。ただし、生成画像は一度削除してしまうと全く同じものは生成されませんので、候補に置いておきたい場合は削除しないように気をつけましょう。

6.生成した画像を使ってPOPを作成する

生成拡張した画像を使って、縦位置のチラシを作成してみます。元々の素材画像では作りにくかった縦に背景画像いっぱいのデザインができるようになりました。

縦位置のチラシができた

その他の生成拡張例

試しに他にも生成拡張してみましたので参考までにご覧ください。

左右に海と空を生成拡張する

左右に拡張

左上に木々の背景を生成拡張する

左上に拡張

左右にビル群を拡張する

左右にビル群を拡張する

生成AI画像の背景を上下左右に生成拡張する

生成AI画像の背景を上下左右に生成拡張する

イラストの雪山の背景を左に生成拡張する

イラストの雪山の背景を左に生成拡張する

まとめ

このように、簡単な操作で画像を自然に拡張することができるようになりました。それもわずかな時間で複数のパターンも提案してくれています。技術の進歩に頭が下がる思いです・・・。デザイン制作の現場でもすぐに使えるTipsだと思いますので、素材画像にお困りの際はぜひ活用してみてください。

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