糖質の必要性とリスクを知ること

糖質の必要性とリスクを知ること

何度もダイエットに挑戦しているが成功した試しがない。一度は体重が減ったけどすぐにリバウンドしてしまった。健康診断で糖尿病予備軍と診断されてしまったけど何に気を付ければいいのかわからない。など、ダイエットや健康に関しては誰もが気にすることですが、なんとなく流行っているからやってみようかな・・・。と知識を持たずにやることで逆に太りやすくなってしまったり、病気のリスクが高まってしまったりする可能性があります。今回は「糖質」をテーマにした本『眠れなくなるほど面白い糖質の話、日本文芸社、牧田善二』から、今日からはじめられる健康習慣をご紹介します。

糖質制限すると痩せるの?

結論から言うと、人が太るのは「糖質の摂り過ぎ」が原因であることがほとんどです。

だったら「糖質を摂らなければ痩せるってこと!?」と思うかもしれませんが、その通り「糖質を摂らなければ必ず痩せます!」

ただし、糖質を完全に摂らない「糖質ゼロ」ダイエットはおすすめしません。なぜなら、私たちの身体は糖質に含まれる「ブドウ糖」と酸素を反応させることで「体を動かすエネルギー」を作り出して生きているからです。簡単に言えば、完全に糖質を摂らないダイエットをすると、エネルギーを作り出す燃料がなくなるということ。

車で例えれば燃料=ガソリンがなくなることで、車は走れなくなりますよね。また、活力がなくなることでメンタル的な不調を発生しやすく、筋肉や肝臓へ送り込む必要な栄養素が足りなくなります。これにより筋力は落ち、代謝が悪くなり、風邪をひきやすくなるなど、免疫力が下がると同時に痩せにくい身体になります。

痩せたいと思う気持ちが強くなりすぎて「糖質抜きダイエット」に走ってしまわないように気を付けてください。

清涼飲料水やコーヒー飲料(無糖以外)は砂糖の量がやばい

健康のために、1日1本の野菜ジュースを飲んでいる。という方もいると思いますが、200mlの紙パックサイズの野菜ジュースには、角砂糖が3個以上含まれています。また、微糖と謳ったコーヒー飲料にも、角砂糖2個が入っています。一見、健康のためにビタミン補給と思って、積極的に飲んだ方が良いような印象がありますが、その分砂糖も一緒に身体に入れていることを理解しておきましょう。もちろん絶対に飲まない方が良い!とは言いませんが、想像以上に糖が含まれているので注意しましょう。

糖質ゼロやノンシュガーを選ぶリスク

清涼飲料水でおなじみの「糖質ゼロ」「ノンシュガー」「ダイエット○○」など、砂糖が入っていないことを売りにしている商品が随分と増えました。どうせならノンシュガーの方が健康に良いだろうと選びがちですが、それらの商品には「人工甘味料」アスパルテームなど代表的な3種類の人工甘味料が含まれています。

実は、この人工甘味料を摂ることで、腸内細菌に変化(ブドウ糖を処理する能力の低下)が起こることがわかってきました。糖質を避けノンシュガー飲料を飲んでいることによりかえって糖尿病のリスクを上げてしまう結果になっているので、気にする方はノンシュガー系飲料はやめた方がいいでしょう。