初めてブログらしい記事をアップしますが、タイトルにもあるように
先月の11月3日にアキレス腱を断裂しました。
まさか自分のアキレス腱が切れるなんて誰が予測するでしょうか・・・。まさか自分が!とならないように皆さん是非お気を付けください。
しかし、その時は突然にやってきます。そして、これは誰にでも起こりうる怪我であること、そして同じように、この瞬間にアキレス腱を断裂して「これからどうなるの!?」と不安に包まれている方の参考になれば幸いです。
そうは言っても、健康な人がこの記事を見てもきっと他人事でしかない。。。
ですが、言っておきます。
「明日は我が身です!」
決して脅したいわけではありませんが、実際にアキレス腱を断裂してしまったらどんな変化が起こるのか?仕事は?生活は?どうなるの?という情報として記録しておきたいと思います。
どのようにアキレス腱を切ったのか?
私の場合、子どもと行った「屋内アクティビティ施設」でそれは起こりました。
チャンバラのような動きをする対決ゲームで後ろに下がって前に踏み込んだ瞬間
『バンッ!!!!』
と後ろから誰かに叩かされたような衝撃と共に、左足の踏ん張りが効かなくなり崩れ落ちました・・・。その瞬間は何が起きたのかわからず。。。振り返っても誰もいないし、何もない、今の衝撃は何だったのだろう?と一瞬頭の中で「???」が駆け巡った後に足首に力が入らなくなりました。
そのあと「アキレス腱が切れたかも!?」と理解するまでに5秒もかかりませんでした。不思議なことにアキレス腱部分に大きな痛みはそこまでなく、なんとなく痺れているような、少しジンジンするような程度の体感しかありません。1分くらい経過して気が付いたのは「つま先立ちができない・・・」足の裏に力が入らないのです。
アキレス腱が切れた瞬間の衝撃や痛みは人それぞれらしいですが、「多くの人が後ろから叩かれたと思った」とか「何かにぶつかった?」と思うほど衝撃があり、「バンッ!」とか「パンッ」などの空砲に似た音が鳴ったと言います。私の場合は、その施設内の音楽が結構大音量であったため音は聞こえませんでしたが、後ろから叩かれたと思い、すぐに後ろを振り返るほどの衝撃を感じました。
断裂の2日後に整形外科へ
断裂の翌日が祝日だったため、休日診療などを調べて5件ほど自宅近くの病院へ電話をしましたが、4件は、その日に「診察をすることは出来ない」と言われてしまいました。理由は整形外科の先生が今日は居ない。という理由がほとんど。1件は「外科の先生でしたら診察は可能ですが、そのあと対処は何もできないと思います。それでも良ければ診察のみお越しください。」というものでした。その時の私の心境としては、今自分の足の状況がどうなっているのか?アキレス腱が切れているのか?靭帯損傷なのか?それとも打撲なのか?この足の違和感の理由をとにかく知りたいという気持ちが大きかったのを覚えています。
そして2日後に、なんとなく足首をサポーターで固定した状態で最寄りのバス停まで歩いていき、バスに乗って病院へ向かいました。足の裏に力が入らなくても実はギリギリ歩けるんです。今思えば歩けるからと言って左足を使うのは良くなかったなと反省。
アキレス腱断裂と診断される
無事診察が終了してわかったことは、アキレス腱が切れた時に、すぐにした方がいいのは腫れや内出血の症状を緩和するために足を心臓よりも高くして氷などで冷やすのが良いそうです。そして、とにかく動かさない。それだけ!診察の際に気付いたことは、断裂した左足に「出血による炎症反応により内出血と腫れ」が起こっていました。
そのまま放置すると歩けなくなることもあるあらしい
アキレス腱が切れていると、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)がうまく機能しなくなります。時間が経つとこの下腿三頭筋の筋力が低下し痩せ細り萎縮していきます。それにより、どんどん機能しなくなり歩けなくなる可能性があります。また慢性的な痛みが残ってしまう可能性が高くなるようなので、そのまま放置せずに必ず早めに整形外科の医師の診断を受けることをおすすめします。
アキレス腱断裂の治療法は2つ
アキレス腱が切れた時の治療方法は、ギプスや装具を使って治療する「保存療法」と、断裂したアキレス腱を直接糸で縫合する「手術療法」があります。
どちらにもメリットデメリットがありますが、一般的にはスポーツ選手など早期の復帰が必要な人は「手術療法」を選び、一般人は「保存療法」を選ぶケースが多いようです。ただし、手術療法のメリットは若干復帰まで早くなる(1~2ヶ月程度)、デメリットは細菌感染のリスクと費用があげられます。
手術療法の場合、日帰りで終わるケースもあるようですが、一般的には「3日間の入院で10万円ほど、7日間の入院で20〜30万円ほど」は最低かかると見ておいた方がよいでしょう。 食事代や個室を利用する場合は差額ベッド代がかかってきます。
再発の確率は若干「手術療法」の方が低いという情報もありますが、担当医からは正直変わらないと助言をいただきました。「保存療法でも走れるようになりますよ。」というお言葉をいただけたので私は「保存療法」を選択しました。ただし、元のアキレス腱よりも可動が悪くなる現実はあるそうで、ジャンプ力が低くなったり、今まで以上のスピードで走るにはかなりリハビリとトレーニングが必要ではあるそうです。
完治するまでに6ヶ月かかる
これも人によりますが「保存療法」の場合、ギプスと装具で3ヶ月程度かかる。その後、装具を外して自力で歩く練習をして早い人だと1ヶ月で元通り歩けるし、平均すると2~3ヶ月程度で歩けるようになるそうです。つまり、おおよそ断裂から元通りになるまで約6ヶ月はかかる覚悟が必要です。そして健常なアキレス腱に戻るまでには7ヶ月かかるという調べもありますので、本当の意味で不安なく歩くことができるようになるのは、7ヶ月後と思っていた方が良さそうです。私の場合は、断裂が2024年11月3日だったので、2025年6月4日がその日になると思われます。いや~長い・・・。でもこれが現実ですので受け止めなければいけないですよね。。。
復帰までの長い道のりのはじまり
この日から人生初のギプス生活のスタートが切られました。
病院からの帰り「あぁしばらくお風呂に入れないな~」とか「足が痒くなるんだろうな~」とか、そんな呑気な事を思い浮かべていましたが、現実を突きつけられるのにそう時間はかかりません。
自宅の最寄りのバス停で下車、そこから家までの100Mほどを松葉杖で歩いて思うことは、
- 全然移動できない・・・。
- 普通に歩く3倍の時間がかかる・・・
- 手が痛い!!!
なんとなく通勤が大変になるな~とか思っていたけれど「え?これ無理でしょ・・・。」と青ざめます。いやいやそんなこと言ってられない!と思いながら「現実無理だろ」と早々に思いました。少し冷静に考えた後、会社の上司に連絡をして「リモートで勤務できないか?」を確認したところ「了承いただきました。」改めて、勤めている会社の懐の深さに感謝です。会社や職務によっては「リモート不可」「出社できないなら休業扱い」となってしまう方もきっといるはずです。自分が勤めている会社や立場、職業によっては深刻な状況に陥ってしまう方もいると想像するだけでぞっとします。
ちなみに、松葉杖を病院にて借りることになりますが、保証金として5,000円が費用としてかかりました。この料金は完治して松葉杖を返却するタイミングで保証金は戻ってくるそうです。ただし、六ヶ月を経過しても使用する場合は、ご購入をお願いします。と預かり証には記載がありますので、長期にわたる場合は買い取りになるということなのかもしれません。
断裂から11日目(通院2回目)
経過観察のため約1週間後の通院。
エコーのため一旦ギプスを切断して外します。
しかし、まだまだ大きな変化はなし。
次回ギプスの後に装着する「装具の型どり」があるとのこと。ではまた来週・・・。あぁあっけない。また1週間この重いギプス生活か・・・と、帰りのバスを待ちながら気持ちが落ちていったのを覚えています。さすがに1週間お風呂に入っていませんでしたが、まだまだ先が長い現実を突きつけられたため、足をゴミ袋に入れゴムバンドで膝あたりを止めて、お風呂(シャワー)に入りました。もちろん立っていられないので、浴室用の椅子は必須です。もし、椅子がないと冷たい床に座り込んで洗うことになります。もし、お風呂用椅子を持ってないという方は用意しておくことをお勧めします。
断裂から19日目(通院3回目)
さらに1週間後は診察と装具の型どりのため、2度目のギプス解体。型が取れたら今さっき外したギプスを前後で合わせそのふたつを固定するようにさらにギプスを追加します。この時の気持ちはギプスの重さが1.5倍程重くなっていることに落胆しました。
この時期が一番足に負荷がかかります。
とにかく足が重いし筋力が低下してくるのを実感します。
断裂から26日目(通院4回目)
前回の型どりを元に「ギプス」から「装具」に乗り換えです。
この時の感想は「めっちゃ軽い!」です。取り外しが可能になるため「これでお風呂入れますよ!」という先生に言われましたが、お風呂どうこうよりも「軽いことが何よりの救い」でした。私の場合、ギプスの重みで左足が重いことにより膝や腰への負担がかなりストレスを感じていました。
実際の装具がこちらです。かかとの部分にプレートのようなものが「6枚」入っていて、足に装着するとハイヒールを履いているような感じになります。ここから1週間に1枚なのか2枚なのかプレートを徐々に外していく流れになります。
装具に変わると脛のところが擦れて痛くなってしまう可能性があるので、長めのハイソックスを履くことをおすすめします。ダイソーなどに売っているものでも良いと思いますが、ムレたりするのも嫌なので、私はこちらを購入して左足だけ履くようにしました。
装具に変わるタイミングで外出用の足カバーを購入した方がいいと思います。どうしても外を歩いたりするのに足の裏部分が汚れてしまいます。そのまま家の中を歩くのは嫌ですよね。外ではカバーを付けて移動し、家に入る時に外すように私はしました。病院で販売しているものもありますが、自分で別で購入した方が安く済みます。
私が購入して良かったのはこちらです。着脱も簡単で濡れてもOKなので楽でした。ただ開封時の化学品的な匂いが強くそれだけどうにかならないか?といった感じです。
断裂から34日目(通院5回目)
この日は、エコーにより断裂部の距離が6mmくらいと教えていただきました。この6mmが近いのか遠いのか?イマイチわかりませんが、徐々に近づいている感じはしてきています。アキレス腱の突っ張るような感覚や、装具をしていれば左足に体重を乗せてもあまり不安を感じなくなってきました。ということで中敷きプレートを今回は1枚外し残り5枚となりました。
断裂から47日目(通院6回目)
アキレス腱全体はまだつながっていないが、一部つながりつつある状況となってきました。ただし、今の段階ではまだまだ腱が柔らかく固まり切っていない状態とのこと。徐々に時間をかけて固まるのを待つしかありません。この日は2枚外しましょうとのことで随分かかとの高さが低くなり、左足に過重がかかるようになってきました。
アキレス腱断裂から47日経過して思うこと
アキレス腱断裂から昨日で47日が経過しましたが、生活サイクルも変化し、突きつけられる現実に気分が落ちてしまうことも正直あります。頭ではポジティブに考えようと思ってはいても、当たり前にできていたことが出来ない現実、出来たとしても時間がかかったり体力を使って疲れてしまったり、家族に頼り切り過ぎてしまうことで不甲斐なさを感じたり、ちょっとした言葉にストレスを感じてしまったり、本当に色々ありますが、うまくバランスを取りながらやっていくしかありません。
この経験をしたからこそ気付いたこともありますし、まだこの先の数か月に気付くこともきっとあると思います。忘れないためにも記録として残しながら誰かの参考になればこの気持ちも報われるかもしれません。それではまた次回の経過報告をお待ちください。