背中の筋肉「多裂筋」の重要性

背中の筋肉「多裂筋」の重要性|取れない疲れが一瞬で消える神ストレッチ

若干23歳で整体、鍼灸、トレーニングを施術する治療院「SATO. SPORTS」を開院し、2015年ラグビーワールドカップ日本代表チームのメディカルスタッフとしてチームに帯同。選手から「神の手(ゴッドハンド)」と呼ばれる日本体育協会公認アスレチックトレーナーの著者。

多くのプロスポーツ選手の施術を実績に持ち、独自のメソッドを開拓している佐藤トレーナーですが、プロ選手に限らず、子供から大人までのカラダの不調に関する考察を綴っています。

すぐに実践できるストレッチなども紹介しているので、なぜその運動やストレッチが必要なのか、生活の中で注意すべき点など、独自の見解とともに図入りで説明してくれているの大変わかりやすい内容になっています。『取れない疲れが一瞬で消える神ストレッチ、KADOKAWA、佐藤義人』

悪い姿勢のまま走っていると悪影響が出る可能性がある

悪い姿勢のまま走っていると悪影響が出る可能性がある

健康のためにジョギングをしている方も多いと思いますが、姿勢が悪い状態で走っていることで生まれる体の歪みによる不調が出てきてしまうこともあります。正しい走り方のひとつに、足の指を使えているか?があるそうです。

着地や蹴りだしの際に、踵や母指球で地面を蹴るのではなく、足の指を使って地面を押さえることが大事であり、腕の振り方に関しても大きく振ろうとするあまり、前に振ってしまっている人よく見かけます。しかし、正しい走り方は腕を後ろに振る動作、つまり背中の「多裂筋」で腕を支えながら腕を振ることが大切と言います。

佐藤トレーナーの話の中で一番と言ってもいいほど、この「多裂筋」という背中の筋肉の重要性が何度も出てきます。走ることだけでなく、各種スポーツにおいても一流の選手はこの多裂筋をうまくつかっているという共通点をあげています。また日本人の身体の特性なども含め、パフォーマンスアップ、健康増進、怪我の予防などすべてにおいて多裂筋を使えているかどうかというポイントの重要性を説いています。

おそらく初めて耳にする人もいると思いますが、前よりも後ろ、胸筋よりも背筋、見えない部分の筋肉の動作にフォーカスし普段のトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。