サッカーに限らず、こどもの教育において多くのヒントが綴られています。世界で戦う三苫選手のこれまでの人生を元に、参考になる考え方などを『夢を叶える逆算思考 VISION、双葉社、三苫薫著』から、いくつかご紹介します。
三苫選手の目標は「後世に語り継がれる選手になる」というもの。
No.1であるとかトップになるとかではなく”語り継がれる選手になる”という、記録よりも記憶に重きを置く考え方ですね。
そんな三苫選手がこどもたちに送った「3つのアドバイス」がこちら。
- 自分にしかない武器を持つこと
- 自分を分析する力を身につけること
- 毎日の努力を積み重ねる
小学生年代には、いかに自主的に物事に取り組んでいくかが大事。僕が毎日努力し続けてこられたのは「後悔したくない」という気持ちが強かったからだ。
親に求めること
「見守る」ことが基本。減点法ではなく、子供の長所を「褒めて伸ばす」ことが大切と言います。ダメだったから罰ゲームとか、点数が悪いから100回繰り返し練習させるとかではなく、出来たことや良いところにフォーカスしてそこを伸ばすことに集中する。
本人の考え方として
自分を成長させるには、知識を詰め込むだけではなくその「受け止め方」が大切で、吸収する「素直さ」が必要。誰かの意見や考え、アドバイスなどを真っ向から否定するのではなく、素直に受け止めてみて視野を広げていくことで変化のきっかけになると言います。さらにそこから成長するには、自らが多くの情報から必要なものを選び実践していく「取捨選択」をする力、つまり「インテリジェンス力」が成功と失敗を分ける。そして同じことのように感じることも「継続すること」それができるかどうか。
人として重要なこと
三苫選手は周りの人たちとの関係性において次のように述べています。
サッカーだけでなく、何事においても重要なのは、その人の中からあふれるような「意志」や「熱意」だと思う。自分の現在の地位や立場、あるいは過去にやってきたことを誇るより、未来を夢見て実行しようとする熱意の方が重要だと思う。
逆算思考とは
「ゴール」=「目標」から逆算して、今取り組むべき課題を合理的に導き出し、自己をアップデートしていくこと。そして、「自分は変えられるが、他人は変えられない」ということを前提に理解し、自らを常に成長させていくことに集中することが大切と説きます。最終的には、自分が自分を信じ切れずに諦めた時点で成長は止まる。