皆さんは「HYGGE(ヒュッゲ)」という言葉を聞いたことがありますか?
ヒュッゲ(HYGGE)とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」を意味するそうです。デンマークの人にとっては、単なる言葉ではなく”価値観”や”マインドセット”になっている。
世界で最も幸せな国の上位にランクインするデンマークですが、何気ない日常のなかでヒュッゲの時間を大切にし、小さな幸せを感じ取る意識が高いことがその理由なのかもしれない。
私たち日本人が幸せを感じる時、何かが起こって幸せを感じるというケースが多いような気がするが、きっと何気ない、何もない時間のなかで幸せを感じる習慣を見つけることが、幸せになる近道なのかもしれない。
そんなデンマークの人々が大切にするヒュッゲという考え方を本書から学びたいと思い読ませていただきました。『HYGGE、三笠書房、マイク・ヴァイキング著』
ヒュッゲの10ヶ条
ヒュッゲには決まりごとがあります。いつも何かと比べたり、忙しなく過ごしていると忘れてしまいがちなみんな同じ人であり、幸せを願っているということ。前提条件として掲げる10ヶ条をご紹介します。
1 | 雰囲気 | 部屋の明るさはほのかに |
2 | 今・ここ | 携帯の電源を切って「今ここに」集中しましょう |
3 | お楽しみ | コーヒー、チョコレート、クッキー、ケーキ、キャンディ、大好き! |
4 | 公平・平等 | 「私(Me)」より「私たち(We)」。時間と家事はシェアでして |
5 | 感謝 | 「ありがとう」と言って受け取りましょう |
6 | 調和 | 勝負や成功をひけらかすのは格好悪い |
7 | 気楽さ | ひと休みしてリラックス |
8 | 平和 | 波風立てるのはやめましょう。政治の話はまた今度 |
9 | 一体感 | 相手との間にどんな物語がありますか |
10 | 安らぎ | 穏やかで不安のない場所を大切に |
誰かと共にあること
ヒュッゲのカギは、誰かと一緒にいることである。最近では「一人で過ごす方が気が楽だから」とか「誰かといるだけで気疲れする」とか、自分以外の人と関わることを極力避けようとする習慣が多くの人にあるように感じます。
しかし、人が幸せを感じる前提として「社会とのつながりが人の幸せの本質である」とヒュッゲは説いています。いくら収入が高かろうと、生活レベルが高かろうと、人間関係が満たされなければ人は幸せとは感じにくいのです。
楽しいからやっていることはあるか?
大人になるといつしか遊ぶことを止めてしまう・・・。こどもの頃のようにただ楽しいからするということはありますか?時間もかかるしお金もかかるからやらない。というような理由を付けて遊ぶこと自体を面倒な行為と考えがちにはなっていませんか?きっとそれは幸せを感じるきっかけを自ら手放しているような気がします。時間も忘れて、損得も考えずに、楽しいと感じることがひとつでもふたつでもあるだけで毎日は変わってくるのではないでしょうか。