目標を掲げることで諦めない心が生まれる

2024年、大谷翔平はロサンゼルス・ドジャースに移籍した。これまで数々の偉業を成し遂げてきた大谷がまだ手にしていないもの、それがワールドシリーズ優勝である。

大谷に関する雑誌、書籍など日に日に増えてきている印象だが、そのどれもが記者の視点であり、憶測での解釈がほとんどだ。本人が口にする言葉や気持ちが非常に確信をつかない言葉選びをしているせいもある。「○○だと思います。」「○○であればいい。」など、感情を乗せすぎない第三者視点での言葉を使うのが特徴的だ。

果たして2024年のワールドシリーズ制覇はなるのか?いちファンとして応援しています。『大谷翔平語録、宝島社、斎藤康裕著

 

こうなりたいと思った目標に対して、やっぱり諦めきれない気持ちがそうさせてくれるのかなと。日々の練習もそうですけど、やっぱり目標がそういう気持ちにさせてくれる

大谷は常に夢ではなく目標を設定しそのために何をすべきなのかを考え実行している。叶えたい夢ではなく、達成する目標を。もちろん誰しもが真似のできることではないが、大抵の人が目標を掲げながらも、あれもこれもと欲を出してしまうのに対し、彼は野球だけを見ているからこそ強いのだろう。

ただ、彼は誰かに感動を与えたいとか夢を持ってほしいとか、そんなことは微塵も考えていないのだろう。ある意味自分の人生を生きることに夢中であり、誰かにどう言われるとか、どう感じるとか、正直気にもしないのかもしれない。それが大谷の強さであり、当たり前の思考に過ぎない。