世界的に影響のあったコロナの時代を経て、我々は強制的に多くのことで自粛を余儀なくされ、家で過ごす時間が必然的に増えました。
リモートで仕事をすることが何よりも効率的であるかのように、企業も社会も無駄をなくす方向性に一気にシフトしたように感じます。
多くの人が「必要以上にがんばらなくていい」というメッセージに救われ、楽に生きよう。という空気が包み込みました。そしてコロナが収束し、かつての日常が戻ったように見える今ですが、明らかにコロナ前の世界とは決定的に何かが変わっていることを感じます。私たちは昔のように「意識高く高みを目指すべきなのか?それともそのままワークライフバランスを保つべきなのか?」この問題に揺れ動いているのではないでしょうか・・・。
そこで筆者は、現在活躍するスポーツ選手などから参考になるスタンス「ゆるストイックな生き方」を提案しています。
ゆるストイックとは?
自分に厳しくストイックでありながら、他人に自分の価値観を押し付けない柔軟さこそ大切であるという考え方。ある意味「自分は自分、他人は他人」という理念は昔からありましたが、現代におけるこの価値観は、受け取る世代によっても変わってくるのではないでしょうか。
自分が決めたルールには必ず従う。自分が決めたことをひたむきに実行し挑戦続けること。そこに自分の時間も労力も注ぐことが重要であるということですが、それは他者への興味関心はより薄れていくことを避けられないでしょう。
その先には、上司と部下であれば、部下の教育はコスパが悪いから指導しない。という考えに行き当たります。さらにはパワハラやセクハラなど各種ハラスメントが叫ばれる今では、関わらない方が得策であるという方向性にシフトしていくのは避けられない。
つまり自分で自分を律すれなければいくらでも誤魔化せる社会であるともいえる気がします。さらにはそれを誰かに指摘してもらえる機会もほとんどなくなってきてしまっているのです。あなたがやらなくてもAiにやってもらえば問題ない。というように・・・。
果たしてこの世界観はどんな未来を作り上げるのか?きっと10年後はそういった意味でも今と同じ形ではないんだろうなと思います。
時代に流されず、自分の意思で泳いでいられるようにしておかなければ、気づかないうちにもう自分ではどうにもできない状況に陥ってしまいそうな気がします。
「言うは易く行うは難し」不確実な未来に溺れないように「ゆるストイックな生き方」を実践してみてはいかがでしょうか。
「ゆるストイック、ダイヤモンド社、佐藤航陽」