人は人で傷つき人で癒される

プロカウンセラーの教官の技術|人は人で傷つき人で癒される

SNSの普及により「共感」というワードが一般化されているますが、誰しも自分の考えや思いに「共感してほしい」と思うと同時に「共感されたくない」という思いも抱いている。自分の考えや思いのすべてを他者にすべて見透かされてしまうのは居心地が良くないのだ。感受性のどこかに独自性を保ちたいとでも言うのか、「こう考えるのは私だけ?」というような特別さを少しは持っていたいという良くわからない矛盾が存在する。では「共感とは何か?」かなり難しい難題だ…。

好きだけど、嫌い。
分かっているけど、認めたくない。
やめたくないけど、続けたくもない。

悩んでいる人の多くはこんな矛盾を抱えて、右往左往していることが多い。話を聞いてほしいだけの人にアドバイスをしてもはっきり言って意味がない。ただただ「聞く」ことが大切で、それを「聞く技術」と言うが、共感のカタチには「同意する」だけではない、「受け止める」や「受け流す」「同じ言葉を返す」ということも必要なである。



100%他者に共感するのは非常に難しいこと。
プロカウンセラーの技術を持ってしても簡単なことでない。

仕事で部下の相談に乗りたいけれど、うまく方向性を見出せない上司の方。生徒のモチベーションの向上やメンタルのお世話をする先生方。家族や友人の悩みをきちんと聞いて支えになりたいと願う優しい方。そんな方々の役に立つヒントがきっと見つかると思います。『プロカウンセラーの共感の技術、創元社、杉原保史』